IMMのポジションを見て投機筋の資金の流れを知ることが、FXには必要です。
相場を動かしているのは海外の投機筋なのは言うまでもありませんが、国際通貨先物市場に上場されている投機筋のポジションを見ることができます。
それが、IMMポジションです。(International Monetary Marketの略)
IMMポジションは、COTレポートとも言われます。(Commitments of Tradersの略)
日本ではIMMポジションと言われることが一般的なので、ここではIMMポジションで統一します。
このIMMポジションは毎週火曜日にCFTC(米商品先物取引委員会)に報告義務があり、金曜日の取引終了後(日本時間だと土曜日の早朝)に発表されます。
色々と難しいことを書きましたが、ようは機関投資家のポジションは発表されているということです。
実際に見てもらいたいと思いますが、これがIMM日本円のポジションです。↓
IMMポジションは検索すれば色々なサイトで発表されていますが、第一商品のホームページは過去5週間分のIMMポジションが掲載されています。↓
第一商品CFTC建玉明細
ザイFXのサイトにもIMMポジションは掲載されていますが、1つのページに主要通貨のIMMポジションが掲載されていますので、併せて見ておくといいでしょう。↓
シカゴIMM通貨先物ポジションの推移
見るべきところは、やはり大口の投機筋です。
2020年7月24日現在の日本円のポジションの場合、買いの方が売りよりも多いのが見てわかると思います。
これは米ドルに対しての日本円ですので、大口投機筋のドル円は売り方向の方が大きいということです。
今は円買いの方が大きいですが、円買いが少なくなって円売りが大きくなる場合には、反転する可能性もあります。
ただし、あくまでもこれは投機筋のポジションということで、絶対にその方向に進むということではありません。
相場は事件・事故で大きく下落することもありますし、大統領の発言で大きく上昇することもあります。
IMMポジションは、資金力のある投機筋の方向性を計るためのものであり、長期的な視点で相場を見る際の目安になります。
なお、ここでは日本円での解説でしたが、ユーロやポンドも見ることが可能です。
自分が扱う通貨の流れを知ることで、長期的な資金の流れを予測することもできます。
そのため、スイングトレードをやっている場合には、特にIMMポジションは見ておいた方がいいでしょう。
長期投資をする場合には週足や日足の流れを見ておくことも大事ですが、IMMポジションも併せて見ておくことによって、トレードの質を上げることができます。
なお、IMMポジションなどの、資金の流れの詳細に関しては、ココスタの実践トレーディングカレッジで学ぶことができます。
実践トレーディングカレッジは、ファンダメンタルズを学びたいという場合には最適です。
ただし、内容が難しい上に高額ということもあり、本気で勉強したい方以外はやめておいた方がいいかもしれません。
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