FXのキャピタルゲインとインカムゲインについて解説します。
投資には2つの種類があります。それがキャピタルゲインとインカムゲインです。
まず、キャピタルゲインとは、今現在多くの人が行っているトレードであり、為替の価格差の差益で資産を増やすことになります。
次に、インカムゲインとは、現在のFXでは行っている人は少ないでしょうが、ずっとポジションを持ち続けてスワップ金利で利益を得るものです。
インカムゲインに関しては株式投資ではメジャーな投資法であり、配当や優待を目的として長期的に株式を保有する人は非常に多いです。
よく、チャートを読めない人が株を購入して長期保有することがありますが、これはインカムゲイン投資であり、持っているだけで配当がもらえることから、日本人には非常に人気のある投資法になります。
そのため、インカムゲインは錬金術と思い込んでいるような人を見たことがありますが、私の知人が数百万円分も購入した某大企業の株は暴落していますので、絶対に安全という保証はありません。
このインカムゲインは、実はリーマンショック前のFXでは誰もがやっている投資法だったのです。
リーマンショックによるインカムゲインFXの大惨事
リーマンショックが起きる前、私はまだFXをやっていませんでしたし、FXのこともほとんど知りませんでしたので、これは当時にFXをやっていた人から聞いた話です。
当時、豪ドルは高金利通貨として大人気であり、どこの証券会社も豪ドルのインカムゲイン投資を推奨していたそうです。
また、当時はFXと言えばインカムゲイン投資が主流であり、日本ではキャピタルゲイン投資はあまり行われていなかったとも聞きました。
実際、2000年~2008年まではオージー円はほぼ右肩上がりで上昇していて、一時的に下がることはあっても大きく下落する気配はありませんでした。
そのため、豪ドルを持っているだけでスワップ金利がもらえるということで、多くの日本人はオージー円を買って長期保有していたそうです。
しかし、リーマンショックが起きた後、オージー円の暴落は止まらなくなり、なんと約3ヶ月で50円近くも価格が下がりました。
※赤枠の部分がリーマンショックによる大暴落です。
そして、オージー円でインカムゲイン投資をしていた人の大半は資産を失い、彼らは元々キャピタルゲイン投資をする気などなかったことから、FXから撤退します。
私の知人はギリギリのところで損切りをして資産の大半を失ったとのことですが、追証からは逃れることができました。
しかし、強制ロスカットになってしまい追証により借金を背負ってしまった人も多くいたのです。
結局、どれだけ順調にトレードしていても、金融ショックで資産を一気に失うのがFXです。
例えば、イギリスのEU離脱や、スイスフランショックで暴落したことは有名でしょう。
コロナショックではリーマンショックほどではないにせよ、ほとんどの通貨が大きく動きました。
このことからも、FXはトレードがどんなに上手くても、金融ショックで資産を失うだけではなく、借金を背負う可能性があることも忘れてはいけません。
ちなみに、2018年くらいにトルコリラのインカムゲイン投資を色々な証券会社が推奨していましたが、実際にトルコリラを買っていた人は悲惨な目に遭っているでしょう。
ユーロドルのインカムゲイン投資で過去に稼げた実例
これは自慢話でも何でもないですが、2019年において私はほとんどFXで負けていません。
というのも、2018年~2019年において、ユーロドルはショートを入れていれば勝てる相場だったからです。↓
さらに、ユーロドルのショートはプラスのスワップ金利が発生することもあり、含み損になったとしても毎日少額の資金が積み重なり、プラ転したところで適当に利確すればスワップと差益の両方の利益を得られました。
そのため、ドル円やポンドドルではキャピタルゲイン投資をコツコツしつつ、ユーロドルは上昇したらショートを入れてインカムゲイン投資というのが私の当時のトレードです。
しかし、コロナで相場が荒れたことから、もうユーロドルでのインカムゲイン投資は通用しなくなりました。
この記事を書いている現在、ユーロドルは2018年の水準まで上昇し、ユーロドルのショートも私が使っているFX会社ではマイナススワップになったのです。
ここで得た教訓は、FXにおいてはインカムゲイン投資は長続きしないということと、やはりキャピタルゲイン投資の腕を磨くのが大事ということです。
FXで借金を背負わない唯一の方法
私がFXを始めたとき、当時を知る人に「FXは借金を背負うから絶対にやめておけ」と言われました。
だからこそ、私は税金が高くても海外口座でFXをしています。
私の知人は知らなかったようですが、海外口座にはゼロカットが採用されているため、追証が発生することはありません。
海外口座に関してはこちらに詳しく書いています。↓
国内口座と海外口座のメリット・デメリット
海外口座を批判する人は多いですが、万が一の大暴落に遭遇した場合、国内口座を使っていた場合には借金を背負うリスクがあります。
税金の高さよりも借金の方がリスクが高いです。
また、私が実際に会ったことがあるトレーダーで、リーマンショックを経験している人で国内口座を使っている人は一人もいませんでした。
海外口座は大きく儲けるために使うのではなく、万が一の大暴落(大暴騰)の場合に備えて使っているのです。
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