不況は投資のチャンスって本当かということについて書いていきたいと思います。
よく、株式投資の世界では、不況のときは株を買うチャンスと言われます。
理由としては、底値で株を買うことができれば、もう上がるしかないということです。
これは株式投資においては事実ではありますが、FXで不況をチャンスと捉えると、痛い目に遭う可能性があります。
ただし、株式投資であっても、投資した会社の業績が悪化し続けて、倒産するリスクがありますので、必ずしも不況がチャンスとは限りません。
結局のところ、不況になったら投資のチャンスというのは一般論であり、リスクを考えると私としてはあまりチャンスとは思っていません。
FXにおいて不況がチャンスにならない理由
上記にも書きましたが、FXで不況をチャンスと捉えると痛い目に遭う可能性があります。
なぜなら、株式投資の場合は不況のときに株を買ったら、あとは景気がよくなるまで放置するだけです。
投資した会社の株価がどれだけ下がろうと、その会社が倒産しなければいつか上昇する可能性があります。
ですが、FXの場合はレバレッジをかけている性質上、下がり続けるのを耐えるには限度があります。
もちろん、簡単に強制ロスカットになるような高ロットでトレードするのは論外ですが、低いロットでトレードしていたとしても、耐えきれないときがくるかもしれません。
というのも、ドル円の場合、コロナによる暴落では100円を割ることはありませんでしたが、2011年にはドル円は75円まで下がっているという事実があります。↓
いわゆる悪夢の民主党政権の時代ですね。
ここでは政治に関する話題は避けようと思いますので、民主党政権の時代の話は割愛します。
ただ、ドル円が80円台だったときに、もうドル円は底値だろうと思ってドル円を買った人は、それから長い間苦しむことになったのは事実です。
耐え続けた人もいれば、損切りした人も多いでしょう。
きちんと損切りできるのなら、FXにおいても不況がチャンスという考えは全然OKなのですが、底値と決めつけて長期保有するという考えの場合だと、まず負けます。
コロナショックにおいて、100円を割るかどうかというとき、私はチャートを見ていましたが、とてもドル円を買う気にはなりませんでした。
というのも、1ドル112円から100円まで下がり続けたわけなので、どこまで下がるかわからないからこそ、怖くて手を出すことができなかったのです。
結果的には100円台で買った人は爆益でしたが、そこで手を出さなかった私の判断は間違ってないと思います。
結局、不況をチャンスと捉えて長期保有というのは、レバレッジをかけてないからこそできることであり、基本的にレバレッジをかけるFXにおいては投資チャンスにはなりにくいのです。
よく、セリングクライマックス(いわゆる底値のこと)を狙うという人がいますが、どこが底値かわかるのなら誰でも億万長者になれるのであり、下がり続ける通貨を買うのはただの逆張りだと私は考えています。
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