損切りの考え方についての記事です。
FXだけでなく、投資全般において最も大切なことは損切りです。
これは間違いありません。
損切りができなかったために、資産の大半を失うこともありますし、事実として私も過去に損切りできずに大損をしたことがあります。
ただ、書籍に書いてあるような損小利大は理想ではありますが、あまりにも損切りが早すぎるのは問題です。
今回は損切りについて、個人的な意見を書いていきたいと思います。
なお、秒スキャと言われるような、1~2pipsで利確する手法の場合、損切りもかなり早くしないといけないので、ここでの損切りの考え方は適用しません。
あくまでも、一般的な損切りの考えです。
余談ですが、以前に損切りしないトレード法を記事として書いたことがあります。↓
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この方法は極論であり、あまり推奨できる方法ではありません。
実際には私も損切りをしていますので、損切りについての考え方にお付き合いください。
早すぎる損切りは資産を減らす
早すぎる損切りは資産を減らします。
早すぎる損切りとは、たとえば-10pipsくらいの固定pipsで損切りをするようなことです。
どんなにトレンドが強くても、短期的に10pipsくらいは上下するものです。
そして、短期的な値動きは誰にも予想できません。
どんなにエントリーポイントを厳選したとしても、全く逆行せずに素直に動くことはほとんどないでしょう。
つまり、10pipsマイナスになったくらいで損切りしていたら、50%の確率で負けます。
実際、私は過去に-10pipsで損切りというルールを決め、資産の3割を一ヶ月くらいで失ったことがあります。
その後、損切り幅を広く取るようにしたところ、何ヶ月も連続でプラスになったことも事実です。
直近高値・安値の損切りについて
直近の高値・安値を超えたところを損切りラインにするパターンもありますが、実はこれも狩られやすいパターンです。
直近高値・安値には多くの逆指値が入っていますし、相場を動かしている人達もそんなことは知っています。
他人の損失が自分の利益であるFXにおいて、明確に逆指値が入っているポイントがあったとしたら、相場を動かしている人はどう思いますか?
ロングの損切りを狩ることによって、そのロングはショートになり、より一層下降する力は強まります。
つまり、損切りポイントを狩れば自分の利益が膨らむということです。
これは、エントリー後に下降したため、直近安値で損切りしたら、損切り後に上昇したパターンです。↓
こういうこと、けっこうあると思います。
そのため、明確な損切りポイントに逆指値を置くよりも、2つ前くらいの高値・安値に逆指値を置いた方がいいでしょう。
リスクリワードが悪くなる可能性もありますが、その場合は勝率でカバーするか、利確目標を遠くするかのどちらかで改善できます。
通貨ペアによって損切りラインを変える
通貨ペアによって損切りラインを変えなければいけません。
たとえば、動きの激しいポンドの場合、損切りまでに最低でも50pipsくらいは必要です。
大きすぎると思われるかもしれませんが、1日に100pips以上動くことが多いポンドは、平気で50pipsくらい上下します。
そのため、ポンドを扱う場合はロットを小さくして、損切りラインを広くしなければ危険です。
こちらはポンドドルのチャートですが、この記事を書いている当日にはあまり動いてないように見えます。↓
しかし、実はこの記事を書いている当日だけでもポンドドルは上下に65pips動いていますし、前日にはなんと1470pipsも動いています。
だからこそ、損切り幅を広くして、ロットを小さくしないと危険です。
利確に関しても、ポンドは50pipsくらい簡単に動きますので、50pips以上を狙うことでリスクリワードも良くなります。
逆に、ドル円のようなあまり動かない通貨ペアの場合は損切りラインを浅くしても問題ありません。
さすがに-10pipsは狭すぎますが、-20pipsくらい逆行したら損切りしてもいいでしょう。
ちなみに、この記事を書いている当日のドル円は、上下に25pipsしか動いていません。↓
前日に大きく動いているように見えるかもしれませんが、それでもヒゲを含めて51pipsで、ポンドドルの3分の1しか動いてません。
ドル円はほとんどがレンジで、何らかの材料がなければトレンドになりにくいため、スイングトレードには不向きです。
このことから、ドル円を扱う場合にはスキャルピング~デイトレで、10~20pipsくらいの小さな利益を積み重ねる方が向いています。
その際にはリスクリワードが悪くなりますが、勝率でカバーすることができます。
リスクリワードが悪くなりやすいことからも、ドル円を苦手にしている方も多いですが、その場合はデモ口座を使うか、0.01ロットで練習した方がいいです。
ちなみに、私はドル円ではほとんど逆張りで、順張りをすることはほとんどありません。
損切りの考え方まとめ
書籍には損小利大ということがよく書かれていますが、いくら損を小さくしたいからといって、早すぎる損切りはほぼ確実に資産を減らします。
もちろん、中にはエントリーのタイミングが神としか思えないくらい上手な人もいるでしょうし、そういう神レベルの人なら損切り幅を浅くしても狩られないかもしれません。
ですが、私も含めた大半の人は、どんなにエントリーポイントを厳選しても、逆行することは多々ありますし、損切り幅が浅い場合には狩られることがほとんどです。
そのため、損切り幅を広くした上で、勝率を上げるか、利確までを遠くすることが望ましいです。
ただし、勝率を上げると言っても、それは難しいことなので、デモ口座か0.01ロットで何度も練習してコツを掴む以外に方法はありません。
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