FXではナンピンは禁止と言われることが多いです。
書籍を読んでも、ネットで情報を探しても、大抵はナンピン禁止と書かれています。
人によっては、ナンピンは絶対にやってはいけない悪手と言います。
5chでも、負けトレードに対して「ナンピンなんかしてるから大負けするんだよ!」みたいな書き込みを読んだことがあり、やはりナンピン禁止というのは常識のようなものなのでしょう。
損小利大のトレードを徹底し、ナンピンなんてもってのほか!
そんな優秀なトレーダーに私もなりたいものです。
ナンピンが禁止と言われる理由
ナンピンが禁止と言われる理由を考えたことありますか?
一般的には、ナンピンをするとロットが倍増されるため、リスクも倍増するということになります。
そして、ナンピン後に損切りできないと、大負けしたり、最悪の場合だと口座が破綻することもあります。
これが一般的にナンピンが禁止と言われる理由でしょう。
実際、私も2019年の夏まではナンピン禁止を疑っていなかったので、ナンピンを一切やったことがありませんでした。
今ではどうかと言うと、何の疑いもなく普通にナンピンをしています(笑)
ナンピンを上手にトレードに組み込む方法
ナンピンをして大負けをした経験は誰にでもあるでしょう。
私も2019年の10月に、ポンドが暴騰した際にナンピンをして、大きく資産を減らしたことがあります。
それ以来、危険なナンピンはほとんどしていません。
むしろ、安全にナンピンをするにはどうすればいいかを考え続けています。
では、ナンピンを上手にトレードに組み込むにはどうすればいいかというと、私の考えでは2パターンあります。
まずは1つ目のナンピン手法をご紹介します。
通常よりもリスクが少ない分割エントリー
ナンピン前提で最初から小さいロットで分割エントリーをすることです。
普段から1ロットでトレードをしているとしたら、0.2ロットにすれば5回エントリーすることができます。
例えば、最初に打診で0.2ロットでエントリー、逆行したら0.2ロットを追加、さらに逆行したら0.2ロットを追加・・・という形で分割エントリーをする方法です。
ナンピンの間隔は人それぞれですが、分割エントリーなら20pipsくらいの間隔でいいと思います。
ちなみに、私はチキンなので30~50pips間隔でやります。
最後のナンピンが突破されたら損切りです。
この方法なら、通常よりも低いリスクでナンピンができ、普通にトレードをするよりも確実にリスクを抑えることができます。
唯一の欠点は、エントリー後に素直にプラス方向に進んだ場合に利益が少ないことですが、負けないことの方が大事ですので、それは問題ではないでしょう。
プラス方向に進んでいるときにピラミッティングをするかどうかは任意です。
今までFXで負け続けているという方は、この分割エントリーに切り替えるだけで、おそらく負けにくくなると思います。
損小利大のナンピントレード
二つ目は損小利大のナンピントレードです。
ナンピンなのに損小利大?と思われるかもしれませんが、これはナンピン分だけを損小利大にするというトレードです。
例えば、これは実際に私がナンピンをした事例で、オージー円の1時間足です。↓
天井からショートのナンピンを取っていることがわかると思いますが、こういうトレードを私は何回もしています。
もちろん、確実に天井や天底を取るということは不可能ですが、反転する可能性があるときに絞ることで、天井・天底を取ることは可能です。
ようは、ナンピンをする→逆行したらすぐに損切りを繰り返すだけです。
そして、ナンピンが成功したらストップを建値より+1pipsのところに置くことで、負けないトレードにすることもできます。
参考に、こちらは上記チャートの5分足ですが、こんな感じで+1pipsにストップを入れてます。↓
※緑の点線が建値、赤の点線がストップ
ナンピンするタイミングは、流れが変わったと思ったときですが、これは今までのトレード経験による感覚的なものもありますので、あまり簡単ではありません。
ピボットで反転することも多いので、ピボットで反発したらナンピンをして、逆行してピボットを超えたら損切りというトレードはよくやります。
ピボットについてはこちらを参考にしてください。↓
ピボットは最強のテクニカル分析
ちなみに、この方法だとリスクリワード1:10くらいにできます。
このように、ナンピンをしてそのままにしておくのは危険ですが、最初から小さいロットでの分割エントリーや、損小利大のナンピンを取り入れることで、かなり負けにくいトレードができるようになるはずです。
ナンピンは資金管理ができていれば怖くない
分割エントリーでもわかることですが、ナンピンは資金管理ができていれば決して怖いものではありません。
むしろ、ナンピン禁止と言っておきながら、大きなロットでトレードをする方がよほど危険です。
昔の知人にトレードの1回の損失は資産の20%と聞いたことがありますが、これを聞いて私は耳を疑いました。
こんなギャンブルみたいな資金管理をしていたら、そりゃナンピンなんかできるわけがありません。
脊髄反射的にナンピン禁止と言う人が多いですが、そんな声は無視しても構いません。
そもそもナンピンを前提にトレードを組み立てて、最大損失がどれくらいかを把握しておけば、決してナンピンは怖いものではなく、むしろ大きな武器となるのは言うまでもないでしょう。
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